今回ご紹介するのは2022年話題になったタイ・韓国合作のモキュメンタリ―ホラー映画女神の継承です!
呪い、女神、モキュメンタリ―というキーワードから台湾ホラーの呪詛を思い浮かべた方も多かったのではないでしょうか?
僕は真っ先に思い浮かんで当時は、なんだ呪詛のパクリかって観もしないで思いました(爆)
※呪詛についてはこちらの記事をご覧ください。
でもこの映画、全く違います。
呪詛も素晴らしい映画でしたが、こちらもまたクオリティが素晴らしく高い映画で、ホラーとしても一級品でした!!
今回は女神の継承のあらすじ、登場人物紹介、そしてみどころをたっぷり紹介していきます。
大事な部分はネタバレなしで紹介していきますので、まだ観ていないという方でも安心して読めます。
この記事を読んで女神の継承に興味を持ってもらえたら嬉しいです!
ぜひ最後までお付き合いください!
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女神の継承オフィシャルトレーラー
女神の継承登場人物
ニム
女神バヤンの依り代で祈祷師。ミンの叔母にあたる。
ミン
ハローワークで働く普通の若い女の子。ノイの娘。母と共に教会へ通っている。
ノイ
元はバヤンの依り代となるはずだったが、精霊信仰を否定しキリスト教へ改宗した。ニムの姉。
マニット
ニムの兄。幼い子供が一人いる。酒、博打、女が好きだけど家族想い。
サンティ
ニムの友人で祈祷師。インチキ祈祷師のようだが実は相当な実力者。
女神の継承あらすじ
タイ東北部、イサーン地方。
バヤンという女神を崇拝する村にニムという祈祷師がいる。
ニムはバヤンに取り憑かれた最も新しい祈祷師で、バヤンはニムの家系の女性に代々宿ってきた地元の神である。
ニムはタイのドキュメンタリーチームから密着取材を受けるが、その最中、姉であるノイの夫が亡くなり葬儀に出向く。
そこにはノイの一人娘ミンもいたが普段の様子とは違い、暴言を吐き暴力を振るうようになっていた。
ミンはその日から徐々に体調を崩していき、その様子はニムが後継者になったときと同じようだったため、ニムはミンがバヤンに後継者として選ばれたのだと考えた。
しかしミンはその体調不良が原因とは考えられないような異常な言動を繰り返すようになる。
ミンの母ノイは霊媒の後継者となるのを否定していたがあまりにも症状が酷いため、ニムにミンを後継者にするよう助けを求めるのだが…。
女神の継承感想
とにかく濃い!
濃密な作品です!!
飽きないように作りこまれていて、そのクオリティも素晴らしいので2時間があっという間でした!
この映画を簡単に例えるならエクソシスト+パラノーマルアクティビティ+REC。
そしてその良いところをグッと凝縮して、そこにスピリチュアルと土着信仰を加えたような作品です。
タイ映画なんて正直観たことなかったけどここまで凄いの作れるのかと衝撃を受けましたね。(韓国との合作ではあるけど)
密着取材という設定が物語をよりリアルに感じさせる
前半1時間はとにかく濃密に感じました。
撮影クルーがニムにインタビューしているところから映画が始まるんですが、本当に普通のドキュメンタリー番組が始まったかと思うようなリアルさ。
地上波のドキュメンタリーとか観ると、すごく興味深いけどドラマや映画のような起伏の激しい起承転結があるようなものでもないじゃないですか?
でもなんか引き込まれちゃう。
女神の継承の前半1時間はまさにこれ。
村の風景、周りの自然の描写、ニムやミンなど登場人物たちのインタビューがあり、そこにニムという祈祷師の女性やミンという若くて人生を謳歌している女性がそこに実在しているのではないかと思わせてくれます。
そしてそのリアルさが後半のジェットコースター的な怒涛のホラーエンタメ展開に強烈なギャップを生み出しているんです。
そこがまたたまんない!
全てに意味がある作りこまれたホラー映画
最初に言ったようにエクソシスト、パラノーマルアクティビティ、RECと言ったホラー映画の有名作品をオマージュしたようなパクったようなシーンや設定がいくつも見られます。
けど、この映画は物語自体にしっかり軸を持っているからそれがおかしく感じないし、チープさも感じないんです。
終わりから最後まできちんと起承転結があって、冒頭のシーンから最後のシーンまでしっかり繋がっているから非常に観やすいと感じました。
ニムの祈祷のシーン、インタビューでの発言、ミンの母ノイの言動などなど、実は伏線となっているシーンがそこかしこに散りばめられています。
解説、考察に関しては次回の記事で書きますが、ノイが犬肉の販売をしていることにもしっかり意味があって、最初観たときはなんでノイの仕事の様子までシーンがあるんだろうって不思議でした。
リアルっぽさをだしたいのかなとも思ったんですが、実は終盤からクライマックスのところに繋がっていくんですね。
もう見事としか言う他ありません。
でも全てに意味はあるけれど全てに答えを出してくれている訳じゃなく、あなたはどう考えましたか?と考察させてくれるのも嬉しかったですね。(個人的に好みのタイプ)
モキュメンタリーでPOVだから恐怖が倍増
モキュメンタリ―形式でとことんリアルっぽさを出しておいてからの終盤のがっつりPOV視点で自分が物語の中に入り込んでしまったような没入感があり、バリバリの恐怖を与えてくれます。
前半のじわじわとした怖さからジェットコースター的な怒涛の恐怖展開はギャップもあってめちゃくちゃ怖かったです( ;∀;)
ミンが完全に取り憑かれてしまった後はほぼ撮影クルーのカメラによる映像、POV視点となるんですが、ここらへんになるとひたすらグロいシーンが連発されます。
グロい!そして怖い!!
ラストのミンのセリフなんて鳥肌ガチで立ちましたもん。
これはホラー好きな方にはぜひ観てほしいですねぇ。
POVだと画面酔いを心配する方もいるかと思うんですが、あまり画面が強くぶれないので画面酔いはほとんどなかったです。
RECリメイク版は画面酔いが凄まじくて観ていられませんでしたけどね。こっちは大丈夫!
そのおかげでちゃんとグロいシーンなんかも(良くも悪くも)ハッキリと観れました。
それと怖いは怖いんですが前半のリアルさから打って変わって終盤はぶっ飛び展開なので
あー、エンタメでよかった…
って逆に安心して(?)観ることができました。
ミンの演技が凄い
女神の継承の評判とかネットで探すとだいたいあるのがミンの演技力が凄いって話。
会社で学生のように堂々と昼寝しているミン。
飲んだくれ、売春婦、子供など多重人格を見せるようになったミン。
そして謎の精霊に完全に取り憑かれて、自我もなくなってしまったようなミン。
最初と最後でまるで別人。
その演技力はまさに圧巻の一言。
インタビュー記事見るとめちゃくちゃかわいい女優さんなんですよね。
まとめ
女神の継承は本当にインパクトのある上質なホラーエンターテインメントです。
呪詛に並ぶくらいクオリティの高い作品だと思うので、ホラー好きならぜひ観てくださいね!
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