ども、こんにちは。
としひろ院長です。
今回はNetflixでもアマプラでも観れないエイリアンシリーズで僕が最も好きな作品、エイリアン2について書きたいと思います。
あ、今度ディズニープラスでは観れるようになるみたいですね。
けど完全版じゃないかもしれない・・・。
ディレクターズ・カット版こそ!完全版こそ!観てほしい!
エイリアン2の評価は…
当然の★★★★★
5つ星!!
あらすじ
ノストロモ号でエイリアンと戦い、唯一生き残ったエレン・リプリーは宇宙ステーション内の病院で目覚める。
ウェイランド・ユタニ社の社員バークはリプリーの乗った脱出艇が地球周回軌道付近の宙域で偶然発見され、救助されたと言う。
しかも57年間も漂流していたことと同時に娘アマンダも2年前に他界していることを告げられショックを受ける。
会社の査問会でリプリーはエイリアンとの遭遇を主張するも会社は信用せず、精神疾患の疑いから航海士の資格も無期限停止にする。
このときノストロモ号が着陸しエイリアンの卵を見つけた小惑星「LV-426」に20年前から入植者たちが居住していることをリプリーは知る。
リプリーは倉庫で働くことになったが、ある日LV-426からの連絡が途絶え入所区民157人が消息不明になったと聞かされる。
調査のため植民地海兵隊が派遣されることになり、リプリーは航海士として復帰するのと引き換えに戦略アドバイザーとしてバークと共に同行してほしいと持ちかけられる。
最初は断るリプリーであったが毎晩の悪夢と自身のトラウマに決着をつけるべく、同行を決意するのであった。
感想:SFアクションの最高傑作
もう今の若い人はエイリアンシリーズなんて観たことない人も多いのではないかと思います。
僕が最初に観たのなんて小学生4年制くらいのときだったと思うし(怖くてちゃんとは観れなかった)、まともに観れるようになったのは高校生か大学生くらいのころだったかな?
レンタルビデオで借りて、灰色のビニール袋に入れられたビデオテープをガサガサと取り出し、ビデオデッキでがっちゃんこしてハラハラドキドキの本作品を観たのももう随分昔というわけです。
まあ公開日が1986年ですもん。
35年前の作品です。ふるっ!
だがしかし、今観ても最高におもしろい!
良い映画というのはいつ観てもおもしろいんですがこのエイリアン2は何度観ても本当に完成度がめちゃくちゃ高いと心底思う作品のひとつです。
ジェームズ・キャメロンはよくわかってる!(謎の上から目線)
ポイントを絞って感想を書きます。
個人的4大ポイント
・序盤ゆっくりからの中盤からラストまでは怒涛の展開!
・味のある海兵隊
・母対母
・完全版だからこその名シーン
序盤ゆっくりからの中盤からラストまでは怒涛の展開!
前半パートは流れがとてもゆっくりで、惑星についてからも探索シーンをこれでもかとじっくり観せています。
なんでゆっくりと感じるかというと映画開始から約1時間、エイリアンがでてこないんです。
エイリアンを観に来たはずの観客はいつでてくる?いつでてくる!?と常にハラハラしっぱなしとなります。
このエイリアンが出てこない1時間の間にあらゆる伏線があり、しかもだらだらせず全て必要なシーンだから物語に惹き込まれてしまいます。
最高の構成ですね。
僕のお気に入りはレーダーのピコンピコンという音しか流れない時間が続くところ。
ここが1に近い緊張感を出してくれます。
小学生だったか中学生だったか、初めて観たときのここの緊迫感はめちゃくちゃインパクトあったし、今観てもドキドキしちゃうんです。
未知の怪物がいつどこから出てくるのか、出てきたら終わりという緊迫感の中話は進んでいきます。
しかしいざエイリアンがわらわらと壁から湧き出てくるとその張り詰めたホラー襟画のような空気は一変し、一気にバリバリのアクション映画となります。
四面楚歌のまさに戦争映画!
装甲車を爆走させ壁をぶち破って海兵隊を救出するシーンはまず最初のド興奮シーン。
リプリーがまじで勇ましすぎてやばい。
直後の飛行機が墜落して全員が絶望に打ちひしがれるところは、リプリーの勇猛さに感情移入しすぎていたところからの急落下で完璧に物語に入り込んでしまう神展開。
観ている方は「あ、これまじ詰んだわ」と思わざるを得ない。
もはや絶望しかない状況で必死に足掻くもやつらは押し寄せてくる。
天井裏と足元からわきでてくるところなんて初見なら間違いなく心拍数あがりまくりですよね。
もうこのあたりからの展開はジェットコースターのように進んでいき、ラストまで釘付けになります。
いろいろと言いたいけどとにかく一言いうならば…
ジェームズ・キャメロンは本当に凄い。(語彙力)
母対母
ニュートを救いに行くときのリプリーの表情からリプリーは母親として助けに行くんだと強く感じさせられます。
そしてニュートを救いクイーンと出会ったときにこの映画は「母対母」の映画なんだと気づきます。
リプリーはニュートを想う母として、クイーンも多くのエイリアンたちの母として。
リプリーからしたら悪夢の現況であり、自身のトラウマ、倒すことはケジメと言えるかもしれません。
クイーンからしたら種を存続させるための餌2匹。
自分が死ぬことは種が絶滅することを意味するのだから倒さねばならない人間。
善悪なんてここにはなかったんです。
本能同士、子を守る親同士の戦いだった。
決して相容れない者同士の戦いは作品の中に深みをだしてくれたのではないかなと思います。
味のある海兵隊
海兵隊なのにマッチョはあまりおらずみんな呑気な感じ。
「おい、バスケス。お前男に間違われたことは?」「ないよ。あんたは?」なんてまさに海兵隊ジョークっぽい。
ひとりひとりのキャラがちゃんと立っているし彼らの演技もまた良いからこの映画はおもしろい。
エイリアン3でわかることですがこの海兵隊はただの捨て駒だったようで、会社は彼らがエイリアンに襲われることを望んでいたんですね。
地球にエイリアンを持ち込むために鬼畜な策をいくつも用意していたわけです。
海兵隊じゃないですがバークもなかなか味のあるキャラですよね。
バークも作中では頭イカれてるとしか思えない言動ですが、逆に考えると凄い愛社精神。
まさに社畜!
人の命なんて知ったこっちゃない、自分は会社のためにエイリアンを持ち帰るんだ!なんてまともじゃない…。
完全版だからのシーン
完全版にはセントリー銃のシーンとラストバトル前のリプリーとヒックスの会話シーンがあります。(他にもいくつかシーンが追加されています。)
どちらもとても重要で、一度完全版を観ると通常版が非常に淡白な感じがしてしまうほどです。
特にリプリーとヒックスの会話シーンは作品にとって大切なシーンだと感じますが、あれなんで劇場版で入っていなかったんだろ。
あのシーンひとつで映画のクオリティがグッと上がったように感じます。
まとめ:35年経っても古さを感じさせないジェームズ・キャメロンの手腕に脱帽!
とにかくこれだけ長く愛されたシリーズになったのもジェームズ・キャメロンがこれを作ったからと言われています。
それだけ半端ないおもしろさ!
パワーローダーの伏線がまさかラストに繋がるなんて誰が所見で考えますか。
音楽も無駄に流れていないし作品全体を通して緩急が見事なんです。
ネタバレなんか関係なしに最高のSFアクション映画を観たい方は今すぐBlu-rayを買いましょう!
サブスクやネットレンタルは通常版しか観れませんので…。
よーし、僕も買っちゃうぞ!!(まだ買ってなかったんかーい!)
作品情報
監督 ジェームズ・キャメロン
脚本 ジェームズ・キャメロン
原案
ジェームズ・キャメロン
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
原作 キャラクター創造
ダン・オバノン
ロナルド・シャセット
製作 ゲイル・アン・ハード
製作総指揮
ゴードン・キャロル
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
キャスト
シガニー・ウィーバー:エレン・リプリー
マイケル・ビーン:ドゥエイン・ヒックス
ランス・ヘンリクセン:ビショップ
ニュート:キャリー・ヘン
ビル・バクストン:ウィリアム・ハドソン
ジェニット・ゴールドスタイン:ジェニット・バスクエス
ウィリアム・ホープ:スコット・ゴーマン
音楽 ジェームズ・ホーナー
撮影 エイドリアン・ビドル
編集 レイ・ラヴジョイ
配給 20世紀フォックス
公開
1986年7月18日
(日本 1986年8月30日)
上映時間
劇場公開版 137分
完全版 154分