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ホラー

みなに幸あれがキモいグロいウザいの3拍子揃ったトンデモ映画だった件

としひろ
としひろ
どもこんにちは!としひろです。

今回は邦画ホラーをご紹介!
新感覚ホラー?という感じで話題沸騰??の『みなに幸あれ』です。

いろいろ言いたいことあるんでラスト以外はネタバレありで話していきます。

この記事の動画版も作りましたのでこちらもぜひ!

とにかくキモいしグロい。
でもなぜかギャグが散りばめられていて、終わり方もスッキリしているようでスッキリしていない?

好き嫌いは分かれるかな。
個人的にはもう観たくないですね。
つまらないというわけではないんですが、いやちょっとキモ過ぎて…。

みなに幸あれ 作品情報

監督 下津優太
脚本 角田ルミ
原案 下津優太
製作
菊池剛
五十嵐淳之
小林剛
中林千賀子
下田桃子
出演者
古川琴音
松大航也

音楽
香田悠真

製作会社
KADOKAWA
ムービーウォーカー
PEEK A BOO

配給 KADOKAWA

公開 2024年1月19日

上映時間 89分

みなに幸あれ あらすじ

祖父母が暮らすとある田舎町にやって来た看護学生の「孫」は、祖父母との久々の再会を喜びながらも、祖父母や近隣住民の言動にどこか違和感を覚える。やがて、彼女の身に恐怖が迫る。
ウィキペディアより

みなに幸あれ感想

作品全体を通して

作品自体は最初から最後まで不穏な空気が漂いまくりなのはまさに日本ホラーといった感じで、ねっちょりとした怖さがとても良き。
家の中にいる『何か』の正体がわからない前半、『何か』の存在が明らかになってからの後半で怖さの種類が変わるのも悪くないです。
前半は幽霊系の怖さ、後半は人の怖さと言った感じ。

ポスターのキャッチコピーにある『地球上の幸せには限りがある』
どこかで聞いたような言葉。
みんなが幸福な世界はあり得ないとも言えるんですが、この言葉をまんま映像化してるのが『みなに幸あれ』です。

良い意味でも悪い意味でも誰かの犠牲とか不幸の上で誰かが幸せになっているというのをわかりやすく『見える化』してます。

えぇ、そりゃもう気持ち悪すぎるほどに見事に『見える化』してますよ。

つまらないか面白いかで言えば面白いとは思います。
感情をこれでもかと揺さぶられましたし、それは感動とも言えるかもしれません。

でもそれはむかつく!という感情なんですがね!

ババアの指しゃぶりとか出産とか誰が見たいんだよって話

まず真っ先に言いたいのはこれ。

この映画というか映画史に残るかもしれない最悪に気持ち悪いシーン。
それがおばあちゃんの指〇ェラと出産シーン。

これ本当に気持ち悪い!!

名も知らぬジジイが吹っ飛んだのはギャグめいていたけど、このシーンはシャレにならん。
ミッドサマーよりぜんぜんキモイ!
むしろミッドサマーは爆笑するまである。

このおばあちゃんのエ〇シーン?いれる必要性ってなんなんだ?
嫌悪感しかない…。

時折入るギャグに困惑

ムカついたというだけじゃなくこの映画にはちょくちょく笑えるポイントがあります。
でも気持ち悪いシーンが多すぎて、唐突にギャグパート入れられても困惑しかなかったです。僕は。

ジジイが吹っ飛んだり踊ったり、クスっと笑えはしましたけどね。

家族含め登場人物がウザすぎる

祖父母、家族、村人のほぼ全員がとにかくうざい。
正直僕の感想はこれに尽きます。

前半は家の中に何かがいる、謎の部屋の中には何があるかというのを明かさぬまま話が進んでいきます。
後半に入るとそれは急に出てくるんです。

目と口が糸でふさがれたパンイチのどっかのジジイが!

こいつなんやねん!!?

主人公もなに!?誰なの!?あれは誰!?って叫ぶし、観客みんなそう思いますよ。
なのにこの映画、最後の最後までハッキリと正体を明かさないんですよ。

父親も母親も
「あれ?まだ言ってなかったの?」
の一言で終わり。

年の離れた弟もどうやら知っていそうな様子。

同級生みたいな女もその彼氏も
「あw知らないんだ?www」

ほんと誰も教えてあげないの。
この時点でイラつき度がほぼMAX。

おいおいおい、ちゃんと質問には答えろよ。
小学生のときに質問を質問で返すなって学校で習ってないのか?

で、ジジイの正体がわからないまま、あれこれあって村人との会話。

「あなた、なぁんにも知らないのね。」
「まだサンタさん信じてるんでしょう?」

・・・(#^ω^)

なにこの煽り上手なババア。
はらたつわぁ。
ていうか登場人物全員煽ってき過ぎじゃない?

知ってたら偉いんか?
大人がサンタ信じてたら悪いんか?

というのが頭にスッと出てきてしまった私はクソガキなおっさんでございます(爆)

世間知らずは悪なのか?

まあジジイの正体は結局不明。
それはこの映画のテーマが「誰か」の犠牲の上で自分たちの幸福は成り立っているというものだからです。

そう、「誰か」なんです。
だから誰もジジイのことを誰なのかわかってないし、知らなくても全く問題ない。
ジジイが自らなのか、そうさせられたのかはわからないけど、あんな状態になってくれていることで主人公一家は幸せだったんです。

ストーリー的にジジイが親戚だろうがどっかの知らないおっさんだろうが別にそれ自体はどうでもいいというのはラストまで観ればわかります。
ちょっとすっきりしない部分もあるけど、まあいいです。

でもことあるごとに登場人物たちが主人公に対して「え?そんなのも知らないの?www」知らなくて許されるのは小学生までだよねみたいな、なんか上から目線なところがもうほんとめちゃくちゃむかつくんです!
そこまで言うならちゃんと説明しろって!!

観客である自分も凄い煽られているように感じてめちゃくちゃ不快でした。

製作者が人はみな、誰かを犠牲にして幸福になっているんだということを伝えたかったんだとは思うんですが、僕はそのことについてはハッキリ言って

余計なお世話です!

と言いたい。

主人公は誰か(作中では両親や祖父母、村人たち)に教えてもらわないとなんにも知らない世間知らずな女性として描かれています。
まるでそれが「悪」のように、まるでそれがひどく悪いことのように、登場人物たちのセリフから強い圧を感じるんです。

でもさ、それを知ってたからなんだっていうのよ?

自分の幸せの裏には犠牲になっている人がいるかもしれないなんて、いちいちそんなこと気にしてる人は余裕のある人だと僕は思いますね。

申し訳ないけどそんなこと1ミリも気にできない。
僕は生きるだけで必死なのよ。

あー僕の幸せは誰かの不幸の上で成り立っているんだなぁ…

とかそんなこと思うか!
平和ボケしてんのか!?

もし僕がこの主人公で、村人のババアとかに同じセリフ言われたらきっとこう言う。

ほっとけ!

幸せの総量は決まっているのか?

途中で叔母さんが出てきてこんなことを言います。

「アフリカの子供たちをあなたは不幸と思うか?」

ここに関しては非常におもしろい問いかけだと思います。
あなたはどう思いますか?
アフリカの人々、子供たちは不幸だと思いますか?

アフリカは日本と比べたらまだまだ発展途上な地域だし、教育も病院もさまざまなインフラも整っていません。
日本人がそこに行けば不幸だと感じるかもしれません。

でもアフリカの子供たちは全員じゃないにしても多くはそんな風に思わないと僕は思うんです。

なぜかというと比較する情報がないからです。
知らないからです。

世界一幸せな国と言われていたブータンの今を知っていますか?
今では幸福度ランキングで156か国中下位の方へ転落してしまった元世界一幸せな国ブータン。

ブータンが世界一幸せな国じゃなくなったのは『情報』のせいだと言われています。

それまでは入ってくる情報を政府がブロックしていたから国民は自国が貧しいということに疑問すら抱かなかったんです。
屋根がある、食べ物がある、家族がいる、それだけで幸せじゃないかって。

でも世の中にこんなものもあるんだよってインターネットやら世界のエンタメコンテンツを解禁したら、自分たちの暮らしと比較できるようになってしまったんですね。
比較したら当然思います。

自分たちの暮らしはなんて貧しいんだと。

比較することで人は不幸にもなるし幸せを感じることもできると思います。
でも比較することで得られる幸せなんてクソみたいなもんですよ。
隣の芝生は青く見えるなんて言いますけど、人はどうあったって自分よりも他人がよく見えてしまう心理を持っているからです。

他人より自分は幸せになろうと向上心を持つことは素晴らしいけど、それをアピールしたりマウント取ったりするのは敵を作るだけだし、結局不幸になります。
比較するなら他人ではなく過去の自分なんてよくXの投稿で見ますけど本当にその通りだと思いますね。

だから幸せの総量が決まっているなんてまったくのでたらめだと僕は思います。
誰かの犠牲が誰かを幸せにするなんていうのも違うと思いますね。

幸せも不幸せも自分自身が感じるものだから。
誰かが犠牲になったところで自分が幸せと感じるかどうかはその人次第でしょう。

知らない他人がどこかで不幸になってるから私は幸せだなんて勝手な思い込みじゃない?
その人は別に自分のことを不幸だなんて思ってないかもしれないしね。(情報がなかったブータンの人のように)

まとめ

というわけで『みなに幸あれ』の感想でした。
軽く考察みたいのもしちゃいましたね。

読んでいただいた方はこいつやたら文句ばっかり言ってるなと思ったかもしれませんけど、作品のクオリティに文句をいってるわけではないので、そこは改めてお伝えしておきます。

『みなに幸あれ』は、非常に感情を揺さぶられる作品でした。
面白いかどうかは評価しづらいですが、間違いなく凄い作品ではあります。

解説は次回やっていきます。

真実を知った主人公が最後にどうなるか、ぜひご自身の目で確かめてください!
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