こんにちは!としひろです。
今日は音に超敏感に反応して襲ってくる化物とある家族の戦いの映画「クワイエット・プレイス」をご紹介します!
音に敏感に反応だなんてまるで盲目マッチョジジイがでてくるドント・ブリーズのようですが、それもそのはず。
クワイエット・プレイスはドント・ブリーズやジョーズからヒントを得ていると監督のジョン・クラシンスキーが明言してます。
ドント・ブリーズについては先日記事を書きましたのでまだ観たことがないという方はぜひ参考になさってみてください。
かなりおもしろいですよ!!
オフィシャルトレーラー
あらすじ【中盤までネタバレ】
地球がなぞの化物に支配されてしまった。
化物は眼が見えないが聴力が極めて強く、音に反応して襲ってくる。
化物を打ち倒す術もなく人類は壊滅状態に追い込まれていた。
アボット一家は化物が支配する静寂に包まれた世界を生き抜いている一家だ。
父親のリー、母親のイヴリン、長女リーガン、弟で長男のマーカス、次男のボーの5人家族。
静寂の世界で生き抜いてこれたのは長女が聴覚障害を持っていたために手話を使い慣れていたことによる。
手話を使うことで意思疎通を図ることが家族を生き延びさせていた。
また移動時は靴を履かずに裸足、顔を洗うときはバチャバチャと音を立てないようにタオルに水を染み込ませて拭く、幼い子供のおもちゃも音が出ないものを選ぶなど、襲われないための工夫を徹底していた。
アボット一家は広い農場に経つ一軒家に住んでいた。
ラジオで情報収集を毎日していたが化物が現れてからたった数十日で受信できる局は数局にまで減っていて、人類はほぼ滅んでしまったことを知った。
そして日没後に家の屋上から火を焚いて目に見える範囲の家に住んでいる住人たちと生存を確認しあっていたが、その数も次第に減っており一家は孤立状態となっていた。
廃墟と化した街へ出かけたある日のこと、物資を調達し帰る時に悲劇は起こった。
末っ子のボーが商店で電池をいれて遊ぶロケットのおもちゃを持ち帰り、帰り道で電池をいれてしまったのだ。
おもちゃの音は大きく、即座に化物に感知されボーは一瞬で殺されてしまった。
悲劇から1年後、アボットたちはなんとか生き延びていた。
家の近くにも化物がいて常に恐怖の中での生活を強いられていた。
長女リーガンはボーが死んでしまったのは自分のせいだと自分を責め続けていた。
父親のリーはそんなことはないと伝えるもリーガンは納得できず反抗的な態度をとるようになっていった。
ある日、リーは長男マーカスに釣りを教えるために2人で川に行くことにした。
サバイバルに食料調達技術は必須だからだ。
マーカスは化物におびえて農場から外には行こうとしなかったが、将来のためにも行かなくてはならないと強く説得し、なんとか出かけることに成功した。
2人が出かけることを知ったリーガンは自分も行くと訴えたが、リーは妊娠中の母親イヴリンの手伝いをするようにとその願いを聞かなかった。
リーガンは自分がマーカスよりも愛されていない、疎外されていると感じてしまい傷ついてしまう。
リーとマーカスは釣り場の近くにあった滝の側で大きな声を出して会話をすることができた。
滝の出す音は声よりも大きく、会話をしていても化物には感知されないからだ。
ここでマーカスはリーに「もっとリーガンを愛してほしいし、愛しているならそう伝えるべきじゃないか?」と言い、リーはリーガンに対する自身の態度を考え直す。
2人は帰る途中、老人に遭遇する。
老人の前には彼の妻と思われる女性の遺体があり、老人は今にも声を出そうと口をわずかに動かしていた。
現実に絶望し自ら怪物に襲われようとしていると感じ取ったリーは老人に声をださないでくれと口の前に指を立てるジェスチャーで伝えるが、老人はついに声を出してしまう。
リーとマーカスは全速力で走り、距離を取ったところで声を潜め隠れることで命拾いすることができた。
同じ頃、リーガンは1年前に化物に殺されてしまったボーの墓参りに行き、イヴリンは家で家事をしていた。
イブリンは自身の足が濡れたことで破水したことに気づく。
出産時に声を出せば化物に気づかれ母子ともに殺されてしまう。
安全な地下で出産するため地下室への階段を降りていた時、以前に落としていた釘を誤って踏んでしまい声が出てしまい、そして持っていた物を落としたことで大きな音がでてしまう。
化物はそれを感知し、一匹が家の中にまで入ってきてしまう。
感想:家族愛が伝わる良質なホラー映画
アボット家の家族愛が感動的で、化物のいる緊迫感とのギャップがよかったですねぇ。
僕にも子供がいるのでどうしても父親目線になってしまうんですが、リーにとってリーガンは最初の子だからこそついいろいろ期待してしまったり、勝手にこれくらいはできるよね?って自分の考えを押し付けがちになっていたんじゃないかなと考察してしまいました。
リーガンは父親の期待に応えたいのと甘えたいのと両方の気持ちがあるお年頃でつい反抗的な態度をとってしまっていたのかも。
最後は素直に愛していると伝え死に別れてしまうことになりましたが、あのシーンはなかなか感動的でよかった。
あそこで父親が化物を道連れにするくらい奮闘してもよかったんじゃないかなぁと思ったりもしたけど、それだと逆に人類滅亡しかけるほどの強さに説得力がなくなってしまうから、やっぱりあれでよかったのかな?
オカダ・カズチカのレインメーカーばりの説得力。
これが大仁田の引退宣言ばりの説得力じゃ困っちゃいますもんね。
イヴリンも凄いですよね。
声をほぼださずに出産って(;・∀・)
普通は大声がでてしまうほど痛いわけですから、生まれてくる子供を守るためにもとにかく我慢!
こういう女性が強いというシーンは最近の映画はよくありますが、これの走りってエイリアンのリプリーらしいですね。
それまではお姫様みたいな感じで男に守られる役ってのが定番だったのにリプリーが2で戦う母は強いというのを見せつけたのが始まりとのこと。
まあそれはともかくラストのコマンドーのシュワちゃんばりのイヴリンがかっこよすぎ。
ガチャン!と銃を構える姿はまさに母は強し!!
この映画はただ怯える家族がやられていく映画じゃなく、愛は大切な人を守る力になるというのを伝えてもいるのかなと感じました。
ついでに監督はこの映画は親子愛だけじゃなく、アメリカ政治への風刺にもなっていると語っているそうです。
なかなか奥の深い映画です。
ドント・ブリーズとの相違点
ドント・ブリーズと大筋似ているんですが違う点はいくつかあります。
ひとつは相手がジジイひとりじゃなく、化物が無数にいるということ。
どこにいても襲われる可能性があるというのは映像自体に緊張感を持たてくれました。
ホラー映画お決まりのいきなりドキッ!とさせる展開が家の中だろうが外だろうがあるわけです。
静かな穏やかな森の中をリーガンひとりが歩いているだけで、大丈夫かな?と心配してしまうくらい気が抜けませんでした。
それとドント・ブリーズは(気の狂った)人間でしたが、こちらは化物でしかもいったいなんなのかよくわからならいということ。
化物は化物でいいという僕にはぴったりな設定。
エイリアンの前日譚?
エイリアンは誰が作ったとか正直そんなんいらんのよ。
こういうのを描きたくなるのはやはり宗教的なところが強く影響しているんでしょうかね。
ドント・ブリーズと最大の違いは主人公側に感情移入できるところでしょうか。
ドント・ブリーズの方は悪ガキ3人組で、こっちは家族愛に溢れた一家ですから。
まとめ
最初にも書いていますが非常にスリリングでしかも起承転結がはっきりしていてテンポも良いしラストも素晴らしい。
おもしろいホラー映画が観たいという方はこれはぜひ観てほしいひとつです。
今ならアマプラなら無料で観ることができます。
アマプラ会員じゃない方はAmazonプライム・ビデオに登録するととりあえず無料期間が30日あるのでその間に観るのをおすすめします。
ネトフリもいいけどアマプラも最近はだいぶ作品数増えましたからね。
これからもアマプラ作品をどんどん紹介していきますよ!
ちなみに続編 クワイエット・プレイス 破られた沈黙 は既にレンタル開始しています。
近いうちに僕も観て感想書きたいと思います!
作品情報
作品名
クワイエット・プレイス
原題
A Quiet Place
監督
ジョン・クラシンスキー
脚本
ブライアン・ウッズ
スコット・ベック
ジョン・クラシンスキー
原案
ブライアン・ウッズ
スコット・ベック
製作
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッドリー・フラー
製作総指揮
セリア・コスタス
ジョン・クラシンスキー
アリソン・シーガー
アーロン・ジャナス
キャスト
ジョン・クラシンスキー
エミリー・ブラント
ミリセント・シモンズ
ノア・ジュープ
音楽
マルコ・ベルトラミ
撮影
シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
編集
クリストファー・テレフセン
製作会社
プラチナム・デューンズ
サンデー・ナイト
配給
パラマウント映画
東和ピクチャーズ
上映時間
90分