どもこんちは!としひろ院長です。
今回はネットフリックスオリジナルの韓国映画【#生きている】をご紹介します。
この記事ではネタバレを多少なり含みます。
見どころを予習してから楽しみたいという方だけ読んでね!
オフィシャルトレーラー
あらすじ
集合住宅でオンラインゲームに夢中になっていた青年オ・ジュヌは仲間のテレビを見ろという言葉に従いテレビをつけてみるとそこには暴徒と化した人々が一般市民を襲っているという速報が流れていた。
まるで映画のような光景に唖然としていると外から悲鳴が聞こえ、ベランダから確認してみると下の駐車場では人々が逃げ惑い、その中に市民を襲う異常な人間がいた。
暴徒はゾンビになった人間だった。
突如、隣人の男が部屋に上がり込み助けてほしいと願うも男は既にゾンビに噛まれ感染してしまっていた。
力づくで部屋から追い出しバリケードをつくるジュヌ。
家族写真に【生き残らねば】と書いた付箋を貼り、なんとか生き残るため少ない食料を元に助かる道を探し始めるもネットは使えなくなり、ついには水道すら止まってしまう。
15日目にようやく電話が繋がり、母たちからの留守番電話を聞くことができたがそのメッセージは永遠の別れを知らせる悲惨なものだった。
絶望から自ら死ぬことを選び首を吊ろうとするジュヌだったが、正面の棟から生きている人からのサインに気づく。
サインはキム・ユビンという女性が送ってきたものだった。
生きている人がいることを知ったジュヌは彼女とコンタクトをとるため死ぬ思いで行動し、トランシーバーを手に入れる。
会話できることに喜びを感じつつも、やがてこのままではいづれ死ぬしかないと考えた2人は住宅からの脱出を試みる。
感想
この映画は非常によくできているゾンビ映画でした。
点数で言うなら90点といったところでしょうか。
韓国映画はそんなに多くは観ないし、イカゲームだってまだ観ていないんですが、今まで観た映画で考えても韓国映画はレベルまじで高いですよ。
この映画に関して言えば演技は正直よくわかりませんが、演出だったり脚本だったりカメラワークだったり凄い良いです。
終わり方もドキドキ展開ではあるものの残酷で救いのないものではなく、きちんとスッキリとした終わり方というのも個人的には評価高かった。
ゾンビ映画ってどでかい風呂敷広げておいて畳まない映画も多いですけどこの映画はうまい終わり方だったと思います。
ミサイルで街どーんっていうのじゃないしね(笑)
まあそれはそれでおもしろいけど。
ポイントを分けて解説というか感想を書いていきますね。
カメラの演出が素晴らしい
とても臨場感があり迫力のある映像で本当に緊張感凄いんですが、中でもドローンとVRゴーグルを使った映像は視聴者自身を主人公ジュヌの視点にさせるので、映画への没入感が数段増してましたね。
様々な業界で主観ショットはよく使われますが、この映画の使い方は最高だったと思います。
サバイバル映画の側面
ゾンビパニックではありますが、もうひとつの側面として災害サバイバルがあります。
普通のゾンビ映画はゾンビを倒すこと、脱出することばかりに焦点が当てられます。
しかしこの映画は籠城することで食料問題がでるということ、電気やガス、水道まで止まってしまうということ、さらにはネットも電話も使えなくなるという状況も描いています。
まさにサバイバルな状況下であなたはどうする?というメッセージも持ち合わせているんですね。
例えば日本であれば大震災、火山の噴火などで交通手段も全て使えなくなり、物流がとまることで食料や水に困る状況というのが考えられます。
この映画ではそういう状況下でどうやったら生き残れるかを疑似体験させてくれています。
最近南海トラフや首都直下型の話をYouTubeでついつい観ちゃうので、この映画でサバイバル脳が刺激されちゃいました。
緩急の付け方がうまい
上映開始3分で団地がゾンビだらけになるというジェットコースターのドドンパのような急展開からスタート。
しかし絶体絶命の状況下にはなるものの、最初の数日はまだネットも使えるし電気もあるし、そしてテレビも放送しているのでどこか他人事のような感覚で描かれています。
それが徐々に追い詰められていったとき、本当に死が間近にあると理解したときの緊迫感。
もうドッキドキですよ。
そして一難が去ったときのゆる~い感じ。
こっちも頬が緩むようなほっとした一時。
ジュヌとユビンがトランシーバー越しに2人でラーメンを作って食べるシーンなんかまさにそれです。
しかしまたそこから徐々に緊張感あふれる展開になって…。
この緩急の付け方はさすがです。
脚本家調べてみたらハリウッドのシナリオ作家さんだったんですよね。
金かけてんなぁ。
まとめ
非常に完成度の高い韓国産ゾンビ映画です。
韓国映画というだけで嫌う人もいるかもしれませんが、とりあえず最初の5分でいいから観てみましょう。
きっと最後まで観たくなるはずです。
たまにはドキドキ展開の映画がみたいなと思っている方にはぴったりの映画です。
ぜひお試しあれ!
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作品情報
#生きている監督
チョ・イルヒョン脚本
マット・ネイラーキャスト
ユ・アイン
パク・シネ
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