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SF

【ネタバレ感想】アイアムマザー【全てはAIの手のひらで】

どうもこんにちは!
としひろ院長です。

今回はNetflixオリジナル作品、アイアムマザーの感想を書いていきます。

とんでもSFだけどこんな未来があるかもと思ってしまう都市伝説好きな私でした(汗)

今回から最初に評価をお伝えします。

アイアムマザーの評価は…
★★★☆☆
星3つ!!

名作とまではいきませんが駄作ではありません。

見ごたえはありますが設定がやや難解です。

そして観る人によって感想も違うのではないかなと。

Netflixに入っている人はぜひ観てほしい作品の1つです。

あらすじ

ここは再増殖施設。

人類を再び復活させるためのシステムのある施設。

人類が絶滅して1日目。

施設が起動し1体のドロイドが活動を開始した。

ドロイドは「母親」という名で1人の人間を胎児から育てた。

その女の子が子供の時、「なぜ他に子供はいないの?」と尋ねるが母親は「良い親になるための練習期間が必要だから」と答えた。

人類絶滅から13867日目。

母親は10代の娘にテストに備えて複雑な倫理を教えこんでいた。

娘は外の世界に対して感心が高まる一方であったが母親は外に出れば死んでしまうと言い聞かせていた。

ある日、施設の外で助けを求める女性の声が聞こえてきて娘はその女性を中に入れ助けたのだが、女性はドロイドに襲われたと言い「母親」をひどく嫌うのであった。

「母親」が語る真実に娘は動揺する。

感想

やや難解な作品のためいくつかにわけて感想を書きたいと思います。

ポイントは4つ

・恐怖演出
・騙されてしまう巧妙な演出
・全てはAIの手のひらで
・母親とはなにか

恐怖演出

ロボットの母親と人間の女の子の親子愛を描く作品かと思いました?

ざんね^ん!

本当はめっちゃ怖いSFスリラーでした!((´;ω;`))

えぇ…もうね、母親ドロイドの無感情さに恐怖ですよ。

娘にはAI流の冗談を言ったりしてうまくコミュニケーションを図っているようなんですがとてもそうは思えない。

言葉に感情がない、表情がないとここまで怖さを感じるなんて驚きです。

そして外から来た女性に対してはハッキリと敵意を示し、容赦のない攻撃を加える2面性がまたドロイドの怖さを引き立てています。

母親ドロイドの恐怖といえば主人公の娘以前にも子供が造られた形跡があったところですね。

基準値に満たない子は処分したという演出はドロイドの冷淡さが強く表現されていました。

娘が「母は子を殺したんでしょ?」と問いかけても「でもあなたは生きている」なんて否定もしないんだから恐ろしい。

最後のシーン、外の女性のところに現れたドロイドのセリフがまた怖い。

「あなただけが生き延びた。まるで何かの意思が働きかけていたかのように。…今までは。」

完全に殺りにきてることがハッキリとわかりますね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ドロイドのデザインや動きも怖さを感じさせました。

人が入っていて動きも人間っぽいのに走り方とか廊下を曲がる時は直角に曲がるのが妙におもしろいし怖い。

この映画の半分はホラーでできています(優しさではない)

騙されてしまう巧妙な演出

冒頭のシーンで絶滅から1日目、施設の起動から始まるわけですが子供が成長していきます。

すくすくと育ちかわいい女の子になって、あーこの子が主人公ね、と思ってしまいそうなんですが実は1人の子の成長を追っていたものじゃない可能性が高いんです。

まずすぐに絶滅からの日数が13867日とでます。

ここよく考えると38年ほど経っている計算になります。

つまり娘は最初にでてきてた赤ちゃんではなく別の子ということになります。

外にいた女性がもしかしたら…。

全てはAIの手のひら

ドロイドは人間を再び繁栄させるために出来の良い人間を育てる母親であり、保護者でもあります。

それは言い換えれば観察者。

話が進むに連れAIは全てをコントロールしていることが徐々にわかってきます。

何人もの人間が処分されていることが明かされていますが、それだけ人間の行動や心理を観察していたということです。

最終的にどう会話をすればこの人間はどう動くのかまで考えて行動しているようでした。

外の女性をわざと生かしていたこと、施設に来るように怪我をさせたこと、娘に外の世界に連れ出すようにドロイドの恐怖を植え付けさせること、娘が母性にどうしたら目覚めるかまで全てを計算していたのだと感じさせます。

もし将来AIが進化し人間を観察、管理するようになったら人間は気づかないうちに自分の意志がなくなるのかもしれませんね。

母親とはなにか

映画のタイトル「アイアムマザー」とは主人公の娘のことを指しているとも言えるし、母親のドロイドのこととも言えます。

最後まで観るとAIがあまりにも完璧すぎて気持ち悪さを感じざるを得ません。

結局娘が何人目の子供だったのかはわかりませんが、娘を育てている時点では会話や行動全てに意味を含んでいると考えられます。

その言動をどう思い、同行動するのか、AIは全てまるっとお見通しで、あまりにも完璧すぎて不気味。

母親ってそんな完璧じゃなくていいと思うんですよね。

「私が間違ったことある?」

なにひとつ間違いがなくて嫌だわ。

最後のシーンで母親がいろいろと暴露して自決しました。

外のドロイドも同じAIが統率していると聞いているのだから母親にはまたすぐ会えるじゃんと思ったりしましたが、娘にとって母親はあのドロイドただ1体だけなんですよね。

あれが母親でありあれこそが母親。

まとめ:母親という存在について考えさせられる

まあちょいと難解な作品ではありましたが、親とはなにか母親とはなにかを考えさせられる良い作品でしたね。

あと演者が2人と1体で約2時間という上映時間も凄い。

構成力もたいしたものです。

めっちゃおもしろい!!っていう感想は少ないかもしれませんがNetflixに入っているなら1度は観といても良い作品かなと。

アイアムマザーを観たあなたはどんな感想を持ちましたか?

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作品紹介

作品名 アイ・アム・マザー

原題 I Am Mother

監督 グラント・スピュートリ

脚本 マイケル・ロイド・グリーン

原案
グラント・スピュートリ
マイケル・ロイド・グリーン

製作
ケルヴィン・マンロー
ティモシー・ホワイト

製作総指揮
パリス・カシドコスタス=ラトシス
テリー・ダガス
グラント・スピュートリ
ブライス・メンジス
フィリップ・ウェイド
ジョン・ウェイド

キャスト
ヒラリー・スワンク
ローズ・バーン
クララ・ルガアード

音楽
ダン・ルースコンビ
アントニー・パートス