今回はパニックホラーの名作をご紹介します。
台湾の大ヒットホラー映画「哭悲/THE SADNESS」です。
久々に観ましたね。
血の匂いが画面から漂ってきそうなほどの血なまぐさい作品を。
首をグサッ!血が天井までぶしゅーーーーー!
とか電車内、病院内血の海とか、痛々しい描写が盛りだくさん!
世界でも珍しいくらい血の量が大変なことになっていましたw
逆に笑えるくらいでしたね(;´・ω・)
哭悲/THE SADNESSはストーリー、ホラー演出など全てにおいて満足な素晴らしいホラー映画だったと思います。
コクヒの見どころはこの3つ!
・住み慣れた町が突如狂人だらけに!
・血がぶっしゃーーー!大量の血の演出!
・恐怖!変態ビジネスマン!!←特にこれ
今回はラストのネタバレはなしでお話ししていきます。
中盤まではネタバレ含みますのでご了承ください。
動画も作りましたのでこちらもぜひご覧になってみてくださいね!
哭悲/THE SADNESSオフィシャルトレーラー
哭悲/THE SADNESS序盤あらすじ
インフルエンザに似た感染症を起こす「アルヴィンウイルス」が発見された台湾。
医療の専門家や政府関係者は議論を続けていた。
政府関係者は選挙への影響を危惧し、社会不安を起こさせないようにするためと言い、アルヴィンウイルスの拡散を防ぐための大規模な措置をしようとはしなかった。
しかしウイルス学者のウォン博士はアルヴィンウイルスが突然変異を起こす危険なウイルスであると警鐘を鳴らし続けていた。
台北に住むジュンジョ―とカイティンは仲のいいカップルで、隣人との関係も良好だった。
ジュンジョ―は仕事に向かうカイティンを駅まで送り、朝食をとるため帰りになじみの店に寄った。
店内は満席で、店主は少し待っててくれとジュンジョーに言う。
料理を待つ間、にぎやかな店内をぼんやりと見ていたジュンジョーの視界に一人の老婆が映る。
白い服は返り血で赤く染まり、目の白い部分も黒くなった不気味な老婆は店内に入るや否や、客の顔に唾を吐きかけ、厨房の煮立った油を店主の頭にぶっかけた。
老婆はジュンジョ―を見て言う。
「いい男だね。」と。
老婆に唾を吐きかけらた客は豹変し、近くの客をナイフで刺し始めた。
ジュンジョ―は恐怖し、店から逃げ出した。
一方、仕事に向かっていたカイティンは地下鉄の中にいた。
隣に座った中年の男性ビジネスマンがしつこくカイティンに話しかけていたがカイティンは極力相手にしないようにしていた。
そこへ乗車してきた一人の男。
男は一筋の涙を流すといきなりナイフで乗客たちを無差別に殺傷し始めた。
カイティンにしつこく話しかけていたビジネスマンも豹変し、車内はあっという間に地獄絵図と化した。
カイティンは命からがら地下鉄を降り、危機を脱するがビジネスマンは執拗にカイティンを追う。
哭悲/THE SADNESS感想・見どころ解説
一言でいえばグロい!とにかくグロい!
ババアの油ぶっかけ、狂った人がナイフサクサク刺しまくり、ニセ渡辺直美みたいな人が医療器具で男のち〇こを木っ端みじんに…とかね。
これでもかってくらい残虐なシーンが連発します。
ジュンジョ―がしょっぱな隣人の男に枝切りばさみで襲われるシーンなんか「サクッ」「ポトリ」って感じで地味にリアル感があって痛々しすぎて怖い。
ほんとに痛々しい描写が多くてスプラッターホラーに耐性がない人は軽くトラウマになるかもしれません。
と言っても僕もスプラッターホラーはソウくらいしか観てないので耐性強い方じゃないんですよね(;^ω^)
そんな僕でもちょっと笑えちゃうくらいにこのぶっ飛び加減はおかしくてこの作品はおもしろいんです!
ソウが平気ならこの映画、ゼッタイおもしろいって感じるはずです!
舞台は台北、そしてそこに住んでいるカップルにだけ焦点を当てているからすごく観やすいですし、話もすっきりしています。
個人的にはかなりお気に入りの作品となりました。
それからこの作品は新型コロナウイルスの流行からヒントを得た作品という事もあって、昨今の状況とよく似ている世界観となっています。
風邪のような症状を起こす未知のウイルスが発見されて、その対応に政府がはっきりとした態度をとれなかったり、そのせいで大変な騒ぎになるところなど、軽いブラックジョークが混じっています。
もしこれから哭悲/THE SADNESSを観るって方はホラー演出だけじゃなくてこういうストーリーの下地部分も気にして観てみるといいかもです!
じゃ、ここから3つの見どころをそれぞれ解説していきますね!
見どころ①突如街が狂人だらけ!
この作品はゾンビ映画のようではありますが、あんなちんたら歩いているだけのゾンビが相手ではなく、欲望を抑えるタガが外れて狂人へと変わった一般人が襲い掛かってくる作品です。
1人と2人じゃなくて街中の人がみんな感染者となっている世界観なんです。
わかりやすく例えると、リアルな話、つい先日までの3年間、新型ウイルスでみんな大変でしたよね。
あっという間にそこらじゅうが感染者だらけになってしまったじゃないですか。
その状況をもっともっと(×100)くらい最悪にしたのがこの作品の舞台です。
アルヴィンウイルス感染者は自らの欲を満たすため、快楽を得るために残虐な行為も躊躇なくやってくるんです。
例えば三大欲求ってありますよね?
食欲、性欲、海水浴睡眠欲。
食欲なら簡単に言えば、お腹が空いたから始まってごはんを食べて満腹中枢が働いて、そんでお腹いっぱいだよーってサインがでて食欲は満たされるわけです。
でもこのアルヴィンウイルスに感染・発症するとその欲がずっと満たされなくなり、人でも喰らってしまうようになってしまうんです。
でもこのウイルスのやばいとこは性欲にも理性が効かなくなるってところなんですね。
感染者は食欲と性欲が抑えられなくなり、欲を満たすために超攻撃的、暴力的になってしまう。
つまり知能があり、筋力もバツグンという非常に危険な奴らが命を狙ってくるというわけです。
そんなのが周りにうじゃうじゃいるという世界観はめちゃくちゃドキドキします!
ゾンビ映画好きなら一度は妄想したことあると思うんですよ。
街がゾンビだらけになったらどうやって逃げるか。どうやって生き残るか。
ショッピングモールに逃げ込んだり、マンションの上の方の階に逃げ込んだり、学校に逃げ込んだりいろいろ妄想したことあるはずです。
僕はもうしょっちゅう妄想しちゃうんですが、こういう妄想ってもちろん自分が助かる前提だし、自分がアスリート並みに運動ができてさらに主人公補正で激運ついてますみたいな状態じゃないですか?
でも実際、街がこんな超絶やばい状況になったら僕はほぼ100%死ねますね。
40過ぎのおっさんの脚力はほんとないですからね( ;∀;)
襲われたら抵抗することもできないままジエンドですよ。
見どころ②画面から臭ってきそうな大量の血
この作品はとにかく血のでる量が半端ないんです。
ナイフで刺して血まみれ。
斧で、電動カッターで、ひたすら切り付けて血まみれで凄いことになるんですが、一番強烈だったのは地下鉄の車内。
ここにニセヒカキンみたいなグラサン男がでてくるんですが、こいつが乗客の首にグサッ!とナイフを突き刺すと血が天井までぶしゃーーーー!と噴水のように吹き出るんですw
うぅん、これはまるで血のラスベガスやー
観てた時にリアルにこれ思い浮かびましたw
ソウでもここまで血があふれる描写はなかったように思います。
見どころ③恐怖!変態ビジネスマン!
正直、個人的にこいつが最大の見どころであり、最恐の敵だと思いました。
結構いろいろ映画観てますけどここまでキモい敵はそういないですよw
登場シーンの地下鉄車内でカイティンに急に話しかけ始めるんです。
「何読んでるの?」「君は美しいね。」
この二言をいきなり言い出すだけでも十分キモいんですが、彼のキモい言動は続きます。
「よく会うね。」
このセリフで全身鳥肌立ちましたw
まじでキモい!!
完全に変質者のそれですよ。
前からカイティンを狙っていたってことですもんね。
キモい!やばい!しか言葉でないですよ…。
で、そんな名もなき変態ビジネスマンがアルヴィンウイルスに感染し発症しちゃうんです。
すでに性欲の化身のような奴がさらにレベルアップしちゃうわけです。
キモさがおぞましいキモさになり、どこまでもカイティンを追いかけるんです。
己の性欲を満たすために…。
残虐に殺されるのも嫌ですけど、こんなキモいおっさんに追われ続けるのも半端ないストレスです。
まとめ
というわけで哭悲/THE SADNESSの全体的なストーリーと見どころを紹介してみました。
グロいしキモいし、よくこんなの作ったなと逆に感心しちゃう作品でした。
このウイルスがどこからきて、感染者を増やさないためにどうしたらいいか、なんて正義のヒーローを描いていないし、主人公もヒーローぶってないのが個人的にはとても良かったですね。
主人公はいたって普通の男女で、彼らが地獄のような状況に放り込まれたら?というわかりやすいストーリーだし、陳腐なようでしっかり作りこまれていて良くできていた作品だと感じました。
この三年間の世界的に流行したウイルスをモチーフにしているので、その世界観に入りやすいようにできているとも感じました。
ぶっ飛んだグロテスク描写、どこまでも追いかけられる恐怖、味わいたいって人はぜひチェックしてみてください!
哭悲/THE SADNESSどこで観れる?
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