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ホラー

【ネタバレ感想】隠れた名作MAMAが感動的すぎた【親子愛】

としひろ
としひろ
どもこんにちは!としひろです。

今回はMAMAというホラー映画の感想を書いていきます。

動画も作りましたのでこちらもぜひご覧になってみてください!

正直この映画はホラー苦手な方にもオススメです!

ホラーなんで怖い描写はあるんですがストーリーは非常に良い。

ホラー映画は結構好きでよく観たりするんですが、この映画だけはちょっと書きたいことがあるんです。それは

親とはいったいなんなのか。

そんな深いテーマなの!?と思うかもしれませんが、ラストがねぇ。

では行きましょう。

あらすじ

姉妹の父であるジェフリーは投資仲介会社の経営者であるが経営難から精神を病み、共に経営をしていた2名を殺害後、妻も殺害した。
幼い娘たちを車に乗せて逃げるが雪道でスリップし車は森の中で走れなくなってしまう。
森を彷徨い歩いているとき「ヘルベチア」という表札のかかる一軒の家を見つけた。
ジェフリーは娘たちを殺害しようとするが家にいる何者かに襲われどこかへ連れて行かれてしまう。
小屋に残された姉妹が暖炉で暖をどっていると暗闇の中からさくらんぼが転がってきた。

5年後、ジェフリーの弟ルーカスは兄ジェフリーを探し続けていた。
彼が雇った2人の男は森の中で生き延びていた姉妹を発見する。
精神科医のドレイファス博士は2人の精神状態に強く興味を持ち、ルーカスの2人を引き取りたいという想いに応えることが自分にも利益があると考え、恋人アナベルとの共同生活を提案する。

無事に共同生活をスタートさせるが不可思議な現象が多発するようになり、ルーカスやアナベルはMAMAと呼ばれる何者かに襲われるようになっていく。

作品情報

作品名 MAMA

監督 アンディ・ムスキエティ
『IT それが見えたら、終わり』の監督

脚本
ニール・クロス(英語版)
アンディ・ムスキエティ
バルバラ・ムスキエティ

原案
アンディ・ムスキエティ
バルバラ・ムスキエティ

原作 アンディ・ムスキエティ『Mama』

製作
バルバラ・ムスキエティ
J・マイルズ・デイル

製作総指揮 ギレルモ・デル・トロ
ブレイド2とかパシフィックリムとか数多くの名作を手掛けた人

キャスト
ジェシカ・チャステイン:アナベル(魏涼子)
インターステラーのマーフ役の人

ニコライ・コスター=ワルドー:ルーカス/ジェフリー(桐本琢也)
ゲームオブスローンズのジェイミーラニスター役の人

ミーガン・シャルパンティエ:ヴィクトリア(清水理沙)
イザベル・ネリッセ:リリー(佐藤美由紀)
ダニエル・カッシュ:ドレイファス(菅生隆之)
ハビエル・ポテット:MAMA

上映時間 100分

 

監督、製作総指揮、俳優、全て実力者揃いなんです。

感想 深い親子愛に感動

初回は飛ばし観だったのですがラストだけ非常に記憶に残った映画でした。
今回ブログでどうしてもその部分を書きたいと思い、2回目の視聴となります。
しっかり観ていくとただ怖がらせるだけのホラー映画じゃないとよくわかります。
いや、むしろ非常によくできてる!
ポイントを以下の3つにわけて感想を書いていきたいと思います。

・MAMA
・アナベル
・姉妹

MAMAについて

最後はエガちゃんにしか見えなかったんですが僕の目が悪いんでしょうか?(汗)

いやまあそこはいいや。

MAMAという存在、イーリスがただの殺人幽霊ではなく本当にママとして姉妹を守っていたというのがなんだか泣けるじゃないですか。

幽霊になってまでも、自分のほんとうの子供じゃないとしても、飢えて死なないように食事を与え、時には子守唄を歌い時には遊び相手になったMAMA。

5年間守り続けていたのだからいきなり知らない人間が現れて連れ去ろうとしたらそれは怒りますよ。

当たり前です。

ただね、どうしても言いたい。

姉妹は人間でありまだ成長し、人生は続いていきます。

それをわかっているはずなのになぜ最後に2人を連れていこうとしたのか。

それはだめですよ。

ほんとにあかんです。

姉妹のことを本当に想っているなら最後は自ら手を引くべきだったはず。

そこを自分の願いを優先したのは同じ親として納得できなかった!

子供は親の所有物じゃない。

自分の意志があり将来もある1人の人間です。

見守るだけなら本当に愛のある幽霊でいいんですけどねぇ。

まあそれだと映画として成り立たないか(汗)

で、この話を患者さんにしたんです。
(あ、僕は鍼灸院の院長やってます。)

そしたら「親は子供のことを自分の物と考えている」と言うんです。

なんとなんと、男性と女性では考えが違ったようなんです。

そうかそれは理解できんわけだ…。

でもさぁ、やっぱり子供の連れ去りはだめだよぉ…。

姉妹がバラバラにされるのって可哀想すぎるじゃない。

アナベル

恋人のアナベルは主人公でしたね。

ルーカスおじさんではなかった。

最初は関係のない子供なんて私は育てられない!と強く反発していて、食事を作ることも楽しくなさそうだったのに最後の方は一緒に暮らすのが楽しいような感じになっていてほっこりしました。

MAMAからしたらあんなクソ女!!という感じなんでしょうがなんやかんやいいつつも姉妹を心配するアナベルの姿は母親そのもの。

姉ヴィクトリアが次第に心を開いていくところ、アナベルとの絆が深まっていくのは作品に緩急のリズムを生み出していてとても良い演出でした。

この映画はアナベルの人間としての成長も描いているから話に深みがありおもしろかったのかも。

姉妹

ヴィクトリアは姉としてしっかりしているけど妹リリーは逆にまだまだ園児って感じ。

5年間も二人っきりだったんだからしょうがないですけどね。

ヴィクトリアは両親の記憶が鮮明に残っていたからMAMAを本当のママとは想っていなかったんでしょうが、リリーは幼児のころからMAMAにお世話されていたからMAMAが本当のママになってしまった。

だからずっとなついていたし最後は共に旅立ったわけです。

ここをもう少し深く考えてみます。

リリーはまだ5歳とか6歳?だと思いますがそれくらいの女の子ってめちゃくちゃしっかりした考え持っているんです。

園児の相手をたまにすることあるんですが男子と比べて女子はもうすでに3歳位から【女性】というのが見え隠れします。

男子はもうほんと幼いのに女子は世話を焼いてくれたり。

で、リリーも幼い面しか描かれていませんでしたがあの年齢で考えると結構考えて最後の行動を起こしているのではないかと思ったりします。
寒い外で1人寝ていてアナベルが抱えて家に連れ戻し、抱きしめて自らの体温で温めるシーン。

絆が深まったシーンがあります。

ヴィクトリアは少し年上だし自分の考えをはっきりと伝えることができる性格だから「大好き」なんて言えていますがリリーはもしかしたら性格であまり言わないタイプなのかもしれません。

そう考えると最後のシーン、確かにMAMAを想って一緒についていってるのもあるとは思うんですが、実はアナベルとヴィクトリアを想ってMAMAについていったのではないかと。

リリーにとってMAMAは本物のママですからママが悲しむ姿は見たくなかったのかもしれませんね。

ほら、最後にMAMAの顔をニコニコしながら撫でてるでしょう?

あれなんかこう思っていたんじゃないかなと考えるんです。

「リリーがずっと一緒だよ。(笑顔を見せて)」

親の笑顔は子供にとってなによりも安心するものです。

リリーはMAMAの笑顔が見たかったのかもしれませんね。(まじ泣ける)

ホラーシーンの演出は普通

MAMAが怒ってるよ!みちゃだめ!!

このシーンはなかなかの恐怖シーンでした。

姉妹に猛ダッシュで襲いかかってくるからドキっ!!としてケツ少し浮きましたよ(汗)

なぁんか嫌な感じがするなぁ。

あーいる、いるよぉ。

嫌だなぁ、怖いなぁとそう思ってたんですが、あれ?来ない?

実はいい幽霊なのかな?

そう思った瞬間、ぐわぁーーー!って急に襲いかかってきたんです!

とまあ、なぜか稲川淳二口調になってしまいました(汗)

この作品の名シーンといっても過言ではないでしょう。

まあでも他のびっくりシーンは音に頼りすぎですよね(汗)

まとめ:感動的なホラー映画は珍しい

この作品は実は非常に愛が深く溢れているホラー映画です。

若いのがドラッグやってセックスしてホッケーマスクの大男にやられるなんていう映画じゃないんです。

怖いホラー映画が観たい、でもストーリーもちゃんと見応えのあるのが観たい!

そんな方はぜひ観てみてください。

評価は★★★★☆星4つ!!

おすすめです!