ネットフリックス映画のプラットフォームはもうご覧になりましたでしょうか?
穴という謎の施設に認定証を得るために入ってきたゴレンの奮闘を描いた作品で、格差社会や食糧問題、現代の社会の縮図をエグくグロく描いた作品となっています。
考察記事は以前に書いていますのでもしよければ読んでみてくださいね!
さて、そんなプラットフォームにまさかの続編がやってきました!
プラットフォーム2。
今回はこの映画をネタバレありでお話ししていこうと思います。
プラットフォーム2のあらすじ
謎の人物が独自のルールの下で支配する、縦型構造の施設。新たに来た者たちは、その残酷な食事供給制度と闘おうとするが…。netflix公式より
感想
ゴレンが必死に戦って最後子供を上層に届けて、その後どうなったのか、2ではそれがわかるのかと期待した人は僕だけじゃないはず。
しょっぱなから穴では自分の決めた食事以外なにも口にするなと上から監視を受けていて、少しは平等に分け与えようみたいな意識が穴の中に広まったんかな?なんて思って観てたらまさかのトリマガシ登場!?
なんだこれ前日譚じゃねぇか!!
はい、というわけでプラットフォーム2はまさかの1の前日譚でゴレンが入ってくる少し前のお話だったんです。
もうおじさんびっくりだよ。
トリマガシ、生きとったんかワレ!ってちょっと嬉しいような気もしたけど、いやいやそんなことあるはずないし。
すぐにあ、これ前の話なのかと、ゴレンのメッセージがどうなったかわかんないってわかってちょっとがっかりした感。
全体通して観て、おもしろかったかと言うと…正直うーん…という感じでした。
おもしろくなくはない、つまんなくもない、けどおもしろいかと言われたらうーんって言っちゃう。
そんな作品でした。
1の方が響いたかな?
さて、内容についてです。
今回もというか1以前から食料問題で穴の中はもめにもめていました。
ざっくり簡単に言ってしまえばロイヤリストとバーバリアン、この2つのグル^プの争いを描いています。
簡単に言えばロイヤリストは秩序を重んじる集団。
バーバリアンは目の前に食事があるなら思う存分食べるべきだと、自由を主張する集団。
どっちも思いやりに欠けるやつらなんです。
ロイヤリストは自分の食事だけ食べて他には手を付けるなと言い、一見正しいのですがその圧がハンパなく強い!
上から厳しく監視、ていうかじーっと見てます。
主人公はコロッケを施設に入る前に選んでいるため、コロッケ以外に手を出してはいけません。
それをじっと、上の階にいるロイヤリストがみてるんです。
まさに監視社会の居心地の悪さ…。
もし他の人の食料を食べちゃったらどうなるかというと、上の階層にいるロイヤリストの中の「油注がれし者」がわざわざその階層にまで降りてきて制裁を加えるんです。
うぜぇことこの上ない…。
暴力でわからせるのは当たり前なんですが、拷問レベルにエグイ事もやるやべぇやつらなんです。
この拷問が酷すぎてダギン・バビというエセキリストみたいなやつを崇拝というか怖くてみんな従ってる感じ。
心酔してるのが周りにいる取り巻きで、こいつらが制裁実行犯。
油注がれし者たち(過激派)の主張はこうです。
我々の規律は絶対!
守らない奴は制裁!
最悪殺してもかまわん!
とにかく俺に従え!
こんな感じ。
ロイヤリストの理想のため、最下層まで食事を届けるため、そのためには厳しくして秩序を守らせようとしているわけです。
最初は、まあこんな穴だから誰かが秩序を守らせないといけないのかなぁ??というくらいで見ていたんですが、本作で一番強烈でグロいシーン、プラットフォームを使った腕切断!
ここで完全にこいつら頭いかれてるわ…と、はっきりわかっちゃうんですね。
せめて刃物で…って感じなんですが、そんなのもありはしないので食事がのってるどでかいコンクリの塊が降りてくるのを利用してぐちゃ!
いやーえぐい…。
争いは争いを生むし憎しみは止まらないので最終的にとうとうダギン・バビたちと主人公たちバーバリアンが壮絶な殺し合いになります。
ここのシーンが改めて思い出すとなんか笑えちゃうw
だってあのめちゃくちゃ狭い空間に人がいーっぱいいて、なんかわちゃわちゃしてるんですよ?
ほとんどが死んだようだし壮絶と言えば壮絶なんですけど、あの空間で人を殺すことができるのかって話で、結構難しいと思うんですよね。
首絞めようとしてもすぐに邪魔されそうだし、なんか疲弊して(*´Д`)ハァハァして終わりそうw
まあそんなおもしろ最終決戦が最後どうなったのかはぜひご自身の目で確かめてほしいんですけど、今回の主人公の目的はこの穴に革命を起こすことではなく、脱出することなんです。
途中からそんな話がでて最後に脱出するため命を懸けた計画を実行します。
しかしそこで明かされる穴の衝撃の真実、それは穴が実は宇宙にあったのではないか?ということ。
プラットフォーム2考察:穴は地球上の施設じゃない
ここからちょっとぶっとんだ考察をしていきます。
この映画最大の謎、穴。
この施設はあまりにも巨大で、この施設の中には最低666人の囚人と管理スタッフが相当数います。
月に一度のお引越しがあったり、料理人が毎日一流レストランで出されるような料理をだしたり、とんでもないお金もかかってそうですよね。
さて今回、月に一度のお引越しの詳細がついに明かされていました。
なんとそれは無重力!!
どうやって囚人たちを移動させているんだろうと思っていましたけど、まさか無重力にして運んでいたとは驚きでした。
薬で眠らせてその間に囚人たちをそれぞれ別の階層に運ぶんですけど、重力下ではプラットフォームを行ったり来たりさせて時間も手間も酷くかかります。
しかし無重力なら力はいらないしまとめて上にも下にも一気に運べるんです。
これはかしこい!
しかしどうやって無重力にしてる??
可能性としては2つ。
①無重力装置がある施設だった
②施設は宇宙にあった
どちらかというと個人的には②の可能性を推したいと考えてます。
中盤、主人公はこの穴からはでることは不可能と言われます。
それはいつまでたってもこの施設の管理者は囚人を外に出す気はないという意味で、認定証なんてものも存在しない可能性が高く、囚人たちは死ぬまで連帯感は生まれるかどうかという過酷な実験に使われるモルモットってことなんだと思われます。
もしこの施設の外に誰かが出てしまったら、もしそいつが穴で起きていることをバラしたら、穴という施設、その実験は中止に追い込まれるはずです。
だって殺人すら許容してる実験なんてあまりにも酷すぎますからね。
囚人を絶対に外に出さない、もし出たとしても生きて戻れない場所、そして無重力。
穴はもしかしたら重力制御装置のある超巨大な宇宙ステーションだったのかもしれません。
じゃあ子供はなんだった?
子供たちが小さいピラミッドにわちゃわちゃいましたけど、1のときの監督のインタビューから考えるにあれは本当にいたわけじゃなく、なにかの意味として描かれていただけなのかもしれません。
監督は以前に実は子供はいなくてゴレンの想像上の存在みたいなこと言ってました。
1はメッセージの役割として子供が使われていたので、今作でもメッセージとして使われていたのかと思われます。
争いの中で犠牲になるのはいつも子供ってわけです。
まとめ
というわけで映画プラットフォーム2の紹介感想、ついでにさらっと考察もしてみました。
1よりもナチュラルに、スムーズに妄想パートに入るので、話としてはいきなり意味不明になります。
でもまあ、これ妄想オチみたいなもんですから整合性を求めちゃいけないタイプの映画なのかもしれませんね・