どもこんにちは!としひろです。
今回はストレンジャー・シングスシーズン3全話を通しての感想と考察です。
最終話の展開、感想を読んでいない方はこちらからどうぞ。
5分で振り返るシーズン3
シーズン3の重要登場人物
ビリー
シーズン3の敵役であり裏の主人公でもある。
ホッパー
エルに対する愛はまさに娘に対する愛と同等。
シーズン3感想
シーズン2が個人的にあんまり盛り上がれなかったのでこのまま微妙な展開が続くのだろうかと心配していたシーズン3。
1話目から最高の展開で、最終話まで僕の心をがっちり掴んで離しませんでした。
素晴らしいストーリー展開でした。
もうほんと素晴らしいの一言に尽きます。
マインド・フレイヤーの肉塊が徐々に大きくなり最後はまさにモンスターと呼ぶにふさわしい姿形になりました。
それだけじゃなく、見せ方、演出がシーズン2までと違って緩急があり、めちゃくちゃ引き込まれてしまうような素晴らしいカメラワークでもありました。
病院での合体からナンシーを追いかけるシーンはシーズン3の中でも屈指の名シーンだったのではないでしょうか。
マインド・フレイヤーの倒し方は結局ゲートを閉じるという選択肢しかなかったのにも関わらず、今回はエルの超能力に頼らない終わり方もすごく良かったです。
いつも超能力に頼ってしまってはストーリーの広がりもなくなりますからね。
で、そのエルが結局超能力を使えなくなってしまってシーズン終わってしまったことはちょっと以外でした。
仲間の大ピンチに最後能力が復活したり、または最後のシーンでまた超能力を使えるようになった描写で終わるのかと思っていたので。
まあシーズン3で復活させてしまうよりシーズン4に繋げて行くほうが商業的にもいいのかな?
アメリカドラマってほんと繋げていくの好きですよねぇ。
あんまりだらだら繋げて駄作にならないことを祈るばかり。
あ、そうそう、シーズン3最高の演出は病院の合体シーンではなく、スージーとダスティンの愛の歌のシーンだと思ってますw
シーズン3考察
さて、シーズン3がなぜにここまでおもしろかったのかを考察してみると一つのキーワードが浮かび上がります。
それは「愛」
ストレンジャー・シングス全体を通して家族愛、恋愛、親愛(友情)は語られていますがシーズン3は敵となってしまったビリーの愛がとても深いものだったから物語もとても素晴らしく一本芯が通った作品に仕上がったのではないかと感じます。
ビリーの愛
シーズン2でマイク、ナンシーの母、カレンに一目惚れしてしまったビリー。
ビリーはハードな筋トレを毎日して身体を鍛え上げています。
その屈強な肉体から溢れ出る魅力は学校内でも注目の的で、女子生徒はビリーに釘付け状態だったのはシーズン2で描かれていましたね。
シーズン3第1話ではカレンのママ友もビリーに釘付けである描写から始まりました。
モテまくりビリー!
ビリーに始まりビリーに終わったシーズンだったわけですが、シーズンを通して観た後に核心したことがあります。
それはビリーのカレンに対する愛が本物であったということです。
マインド・フレイヤーにフレイド(支配)されたあと、プールでの仕事に行き、ヘザーを襲い拉致しました。
しかしその前!
カレンはビリーに会いに行っています。
前夜の約束を破ってしまったことを謝りにいってましたね。
誘われたのに会いに行かなくてごめんなさい。私には家族がいるから…。と。
まあ当のビリー本人は化物に襲われてそれどころじゃなかったわけですが(汗)
で、カレンが謝りに行ったときにはもうビリーはカレンを襲って拉致することもできたんですよね。
脳内でカレンを襲う描写も描かれていました。
しかし実際には
「俺に近づくな」
と突き放すような一言を発しクールに仕事に戻っていきました。(プールなだけに)
カレンからすると約束を破ってしまったことでビリーを怒らせてしまったと思ったかもしれません。
けどシーズンラストまで観るとこのセリフと態度は実は本当にカレンを愛しているから出たものだということがハッキリします。
最終話でエルがビリーの過去を話すシーンがありましたね。
あのエルの訴えかけにより支配された心が解き放たれ、エルをマインド・フレイヤーの攻撃から救いました。
エルによって思い出されたのは愛する母との記憶。
ビリーは厳しい父親に育てられました。
幼いときに母親が家を出ていってしまったから母の愛に飢えていたんです。
愛が欲しくて欲しくてたまらなくて、その想いから女性に愛されるために自らを鍛え魅力をだすことに躍起になっていたんですね。
シーズン2でスティーブと衝突していたのも、スティーブが両親に愛され学校内でも注目されていて、だけどビリーからするとただの甘ちゃんにしか見えなかった、プライドが許さなかったからなのかなと。
実際スティーブの魅力は年下から愛されてしまうにじみ出るおバカなところだと思うのですが、新参者のビリーにはそこが見えづらいのはあったかもしれません。
話を戻します。
ビリーにとってカレンとは美しく一目惚れした女性であると同時に、幼いころに出ていった自身の母親のような慈愛に満ちた女性だったから、人妻であっても真剣に愛してしまったし、彼女を守るためにマインド・フレイヤーの支配に必至で抗った結果が「俺に近づくな」という一言に集約されたのではないかと。
まさに愛のために生きて愛のために死んでいった男の中の男!
こう考えるとビリーは間接的に殺人を犯したとんでもないやつなんですが、どうしても憎めないところもあるキャラクターなんですよね。
ホッパーの愛
シーズン3でもうひとり愛が深い人がいましたね。
それは我らがホッパー。
エルを愛しすぎてマイクがおじゃま虫でしょうがない!
マイクを脅し、翌日にマイクが家に来なかっただけでウキウキワクワク!
ニヤニヤがとまらない!
そんなホッパーの姿が可愛らしすぎて萌えたのはきっと僕だけじゃないはず。
で、そんなホッパーがクライマックスには命をかけ施設に潜入しなくてはならないから、毛嫌いしていたマイクにエルのことを頼むと言うところは親の愛を感じずにはいられませんでした。
その後のラストシーンではジョイスがエルに向けて書いたホッパーの手紙を見つけます。
まさか1話の伏線が最終話で回収されるなんて思いもしなかった。
というか伏線になっていることすら気づかなかった!!
最初はジョイスのアドバイス通りに書いていたのを途中から自分自身の言葉で書き綴られた手紙はあまりにも感動的でシーズン3のフィナーレを素晴らしいものにしてくれました。
まとめ
ビリーとホッパーの2人の1話から最終話にかけての心境の変化や真剣な愛の姿に胸打たれたシーズンでした。
正直これ以上ない最高の展開でしたがシーズン4はこれを上回ることができるんでしょうか。
頼むからこの思いをいい意味で裏切ってほしい!!
シーズン4は2部制とのことなので見応え凄そうです。