今回はプラットフォーム2に出てきた絵画について解説していきます。
プラットフォーム2で物語の終盤に重要な役割を果たした絵画がありました。
この絵画に実は非常に重要な意味が隠されているんです。
プラットフォーム2に出てきた絵画とは?
プラットフォームに出てきた絵画とはスペインの芸術家、フランシスコ・デ・ゴヤが描いた犬、または砂に埋もれる犬という作品です。
ゴヤが70代半ば一人暮らしをしているときに肉体的苦痛、メンタル部分の苦痛に苦しんでいた時に自宅の壁面に描いた14の作品のうちの一つです。
この犬という作品は14個の作品の中でも最も神秘的かつ謎めいた作品といわれています。
犬(砂に埋もれる犬)はどんな絵画?
絵画はとてもシンプルな構図で、上部の黄土色の空と下部の暗褐色の傾斜しながら湾曲した坂、この2つに分かれています。
坂の上に犬の頭が見えていて、犬は右上を見ています。
犬(砂に埋もれる犬)の解釈について
この絵画にはいくつかの解釈があるんですが、多くは悪意ある力に対する人間の無益な闘争の象徴的な描写とみなされています。
犬の体を覆い隠している暗褐色の部分は流砂とか土、あるいは他のなにかと言われていて、犬は自分自身で脱出しなくてはならないのにどうやってもできなくて、やれることがなくなり、決して来ることのない助け(神の助け)を願って空を見ているという解釈が一般的なようです。
黄土色の空は犬の孤立感、絶望感を強めています。
プラットフォーム2との関係
プラットフォーム2はバーバリアンとロイヤリストの争いを通して人間同士のいがみ合い、争いが無駄で無益なものであることを表していました。
そして犠牲となるのは子供たちというのも1と2で描写されていました。
無益な闘争の象徴というゴヤの絵画が作中で使われたのは監督の強いメッセージだったのではないでしょうか。
まとめ
プラットフォーム2の作品自体はあまり良い評判ではありませんでしたが、こういう隠れた意味を知るとなかなか深い作品だなと感じられますね。
まあおもしろいかどうかは別ですが(爆)