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ホラー

紅い服の少女第2章を紹介感想【台湾の中絶問題に切り込んだ深い作品】

としひろ
としひろ
どもこんにちは!としひろです。

以前に紹介しました台湾ホラーの原点とも言われる作品「紅い服の少女第一章」はご覧になりましたでしょうか?
つい先日から実はアマプラの見放題作品となっているんです!
この機会にぜひご覧になってみてください!

紅い服の少女第一章の紹介感想記事はこちら

【台湾ホラーの原点】実話を基にした『紅い服の少女』一章感想【モシナの解説も】台湾ホラーの原点『紅い服の少女』の感想と解説!...

さて、今回はこの続編、紅い服の少女第二章を多少ネタバレ含みで紹介感想をお話ししていきます。
ネタバレはされたくないって人はブラウザバックでお願いします。

紅い服の少女第二章あらすじ

ソーシャルワーカーでシングルマザーのリーは仕事で忙しくなかなか娘と向き合えない日々を過ごしていた。
まだ10代半ばの娘ヤ―ティンがある日妊娠していることが発覚。
リーは中絶を強要しようとするが、ヤーティンは反発する。
ヤ―ティンはその日突如行方不明になる。
学校の監視カメラには学校から帰宅する姿が映されていたのだが、そこには見知らぬ紅い服の少女もいて、ヤ―ティンをどこかに連れ去ったことが判明。
捜索の中、リーは森の中で廃病院を見つけ、その中で娘の携帯を見つける。
廃病院の中を探索しているとなにかに取り憑かれ、必至に虫を喰らっている女性を発見。
それは行方不明となっていた妊娠中のイージュンだった。
イージュンからまだ廃病院にヤ―ティンがいることを聞いたリーは母親として命がけで娘を救おうとする。

感想

前々から第二章はホラーが少ないという意見を目にしていたんですが、そんなことはなかったです。
ただ第一章と比べるとホラー部分に関してはちょっと弱めだったかもしれません。
ジャンプスケアを多用しすぎてて雑味があって、前作のクオリティと比べると個人的にはやや落ちていた感は否めません。

ストーリーはホラー重視というよりミステリーがさらに深まった印象。
なぜ?どうして?っていう展開が続くんですが中でも一番衝撃だったのはイージュンの登場。

一章とはあまり関係ないって記事を読んでいたので一章の登場人物全く出てこないと思っていたところに、いきなり前作の主人公イージュンが出てきたのにはびっくりでした。
しかももう臨月ってくらいお腹おっきくて、さらには旦那のジーウェイと彼のおばあちゃんも既に死んでしまっているという衝撃展開。

あまりにも悲劇的過ぎるよ…。
鬱展開すぎますよ…。

今作でも妖怪モシナが悪さをしているわけですが、今回はなぜモシナが生まれたのか、その理由が発覚します。
詳しくは端折っちゃいますが、悲劇の事故で無くした娘を黒魔術で蘇らせたんですね。
詳しくははぜひ映画本編を観てほしいんですが、まあ、わからんではないその気持ち、行動って感じですね。

親ならばその現実を受け止められない、受け止めたくないのは痛いほどにわかります。
でも本当は受け入れなくてはいけないんですよね。悲しいけどつらいけど。

娘は生き返ったのですが、愛する娘ではなく虫を食らい、人を襲う妖怪となって生き返ってしまった。
それがモシナの正体だったんですね。

なんでモシナがイージュンやヤ―ティンを狙い続けるのか、そこには結構深いテーマがあったりします。

それから1と同様に虫がわんさかです。
超グロイです。
1の虫パクパクもきついけど今回もそれ以上に強烈なシーンが!

虫が苦手な人は閲覧注意です。

中絶と台湾

今回第二章の裏テーマだと僕は思ってるものに中絶があります。
この点についていくつか解説探したんですけどあんまり書いてるのが少なくて唯一あったのが台湾の中絶問題という記事。

元記事はこちらです。

 

 

実は台湾の中絶率はかなり高い。
推計によると台湾では毎年平均28万〜30万の胎児が中絶で命を失っていて、これは1年の出生人口に匹敵するそうなんです。
この数値を低く見積もり過ぎだという声もあるというから驚きです。
これなんとスウェーデンの1万倍です。

実際に台湾で中絶がどれほど行なわれているのか、正確な数字は把握できないらしく、その理由は統計のあるもの以外、つまり非治療性のものとか保険未給付の場合は統計に残らないからなんです。

ここでこの問題をさらに深く話すのはもうこのあたりで終わりにしますけど、興味ある方はぜひ元記事を読んでみてください。

こういう社会問題が実は大きな問題になっていて、未成年者の妊娠について、そして生むのか中絶するのか、あなたはどう考えますか?と問いかけているのが今作なんです。

リーの娘ヤ―ティンは未成年で親の知らぬ間に妊娠をしてしまっていた。
母親は即座に中絶の予約をしようとする。
でも医者はちゃんと話し合いなさいと言い、ヤ―ティンも自分で決めたいと言う。
けど母親はあなたは子供だからまだ決められないと聞く耳を持たない。

ここのシーンはきっと台湾の隠れた社会問題をまんま映しているものだと思います。

まとめ

というわけで紅い服の少女第二章の感想紹介でした。
ホラー要素だけでなく、前作以上に深い物語が展開されています。
未成年者の妊娠、中絶問題、親の責務、愛、しっかり心を揺さぶらされてください。

虫が苦手じゃなければぜひご覧になってみてくださいね。
なおスピンオフもあるようなのでそれはまたそのうちに…。