今回は実写映画の富江シリーズ8作品、富江、富江 replay、富江 re-birth、富江 最終章 -禁断の果実-、富江 BEGINNING、富江 REVENGE、富江VS富江、富江 アンリミテッド、この中から第一作目、菅野美穂主演の富江をご紹介します!
つい先日、7作目にあたるあびる優主演の富江VS冨江をご紹介しましたが、正直あれは酷かった…(音ズレに演技に…)
だけどこっちは非常に良かったですよ!
酷評されてるのが不思議なくらい。
まあ淡々としているし盛り上がりに欠けるってのは確かに感じるんで、ホラー映画のドキドキ感は少ないかもしれません。
それでも菅野美穂の怪演っぷりよ!
そしてお美しい。
映画富江概要
公開日 1999年3月6日
キャッチコピーは「悪夢は増殖する。」
映画富江キャスト
泉沢月子 – 中村麻美(なかむらまみ)
川上富江 – 菅野美穂
細野辰子 – 洞口依子(どうぐちよりこ)
原田省二 – 田口トモロヲ
斎賀祐一 – 草野康太(こうた)
他
温水さんもでてますね。ちょい役。
映画富江あらすじ
3年前の事故で記憶障害と不眠症を患い、精神科に通う泉沢月子(いずみさわつきこ)。
彼女の生活に突如として奇怪な出来事が起こり始める。
一方、警視庁捜査一課・原田刑事は、不可思議な未解決事件を追っていた。
彼は月子の担当医である細野に、一人の女子生徒の顔がえぐりとられているクラスの集合写真を見せる。
その生徒の失踪と時を同じくして、クラスには突然の崩壊がおとずれていた。
自殺者4名、精神科に収容された者は7名、残りの生徒も先を争うように転校。
クラスメイトの中には、この生徒を殺して、みんなでバラバラにして捨てたと証言する者もいた。
失踪した生徒の名前は、「川上富江」。
一体彼女は何者なのか…。
そして、月子の記憶喪失との関係は…。
引用 Amazonプライムビデオより
映画富江感想
ホラーというよりはサスペンス強めって感じでしたね。
主人公月子の近しい人たちに起き始めた奇怪な出来事、それがどんどん月子に近づいてきて、明らかに異常さが増していき崩壊していく。
ただそれだけじゃなくて月子の内面もよく描かれていたように感じました。
彼氏と写真を撮るときの会話は男からしたらゾッとするもの。
いきなりなんの脈絡もなくただ一言、裏切らないでね。
やましい行動してる男ならあんなん滝汗ドバー!じゃないでしょうかw
この映画の感想をあちこちで見たんですけど、富江を菅野美穂がやる?まじでありえない!なんていう感想もみましたが、僕はまったく逆。
富江の超絶美人っぷりがだせているかどうかはわかりませんが、男を狂わせる魔性っぷり、化け物と呼ばれることに嫌悪感を抱いているところ、最高にお嬢様気質なところは最高に富江だったと思います。
これが富江じゃなかったら富江VS富江の富江はいったいなんなのかということになりますね。
いやもうあれは富江でもなんでもないと思ってますがね。
良かったところ①演出
富江が本性を現すまで一切顔を見せないという演出がニクイ。
先日紹介解説したオーディションも似たような演出ありましたけど2000年前後のJホラーの特徴なんでしょうかね?
なかなか本性をみせないからミステリアスな感じ、魔性の女感が強くでてて非常に良かったです。
レストランの店長含め従業員がどんどん狂っていく様子も良く描かれていたし、それを楽しむ富江にドキドキゾクゾクしました。
良かったところ②演技派キャスト
菅野美穂はもちろんなんですけど、個人的にすっごい良いシーンだなと感じたのは刑事役田口トモロヲと精神科医役洞口依子(どうぐちよりこ)の長ーい1カットのシーン。
カットなしでずっと演技してるってのが個人的に凄い刺さっちゃうようで、オーディションの石橋凌と國村隼の長いシーンも凄い良かったんですよねぇ。
田口トモロヲのクセのある刑事っていうのがこの映画に良い緊張感というか続きが気になるように惹きこませてくれるんです。
良かったところ③菅野美穂の狂気的な演技
これは一番言いたい。
本性を現した時の狂気は画面から目を離せなくなりました。
特にやばいくらいゾクッとしたのは主人公の恋人の斎賀くんとの会話シーン。
徐々に誘惑を強くしていってキス・・・するかと思いきや鼻をベロンって舐めるの。
こんなのえどすぎるよ!
まじド江戸。大江戸物語。
ただ、えちちな感じがするだけじゃなくて、その時の笑い方とか無邪気な少女みたいで凄い魅力的なんです。
なのに狂ってるからまた良い。
完全に惹きこまれました。
悪かったところ①静かすぎる
終盤までかなり静かな展開が続くので、淡々としすぎていてやや眠くなります。
かといってクライマックスも盛り上がるかと言われるとアメリカンな大味な感じはない。
静かな恐怖を感じられるのがJホラーの良いところだとは思いますが、こういう静かな展開があまり好みじゃない人もいるかと思うし、正直もう少し盛り上がりがあってもよかったかも。
悪かったところ②ぶっとびすぎなクライマックス
哀川翔と竹内力のデッドオアアライブのラスト並みにぶっとびすぎてましたね。
あれどこから持ってきたん???
悪かったところ③原作設定が変えられてる
原作では富江は写真を撮られると化け物部分が映ってしまうため、カメラを嫌います。
なのにこの作品では主人公と一緒に写真なんか撮っちゃったり。
富江を映画化しているんだからそこは変えてほしくなかったと。
殺人衝動を起こさせたり、復活再生したり、男を狂わすところなんかは原作まんまなんだから。
まとめ
というわけで菅野美穂主演の富江をご紹介、リアルレビューをお話させていただきました。
個人的に菅野美穂の演技が非常に好みだったのでオススメしたい作品となりました。
まだ観てない映画版富江は多いですが非常に富江らしくて良かったです。
伊藤潤二の作品が好きな方はぜひ!